本著は「佐藤研吾展 くぐり間くぐり」の展示に向けた制作の最中に断片的に書き溜められた手記です。『トンネル録』というタイトルには、「くぐり」という体験が長引くことで得られる建築的モチーフがあります。トンネルというと入口と出口がありそうですが、語源的には樽、もしくは洞窟という意味合いもあったため、あまり定まった出口は考えずに書き連ねられています。
Kengo Sato 佐藤研吾
1989年生まれ。建築家、一般社団法人コロガロウ/佐藤研吾建築設計事務所主宰。現在は福島県大玉村を主な拠点に据えつつ、福島-神奈川-インドという複数の地点を往還するなかでの創作活動に取り組む。同村では東日本大震災の後から活動を開始した藍畑を世話し藍染めを実践する創作グループ・歓藍社に所属。主なプロジェクトに、《シャンティニケタンの住宅》(2018)、《喫茶野ざらし》(2020)、《Iさんの避難観測所》(2022)。
http://korogaro.net/
「佐藤研吾展 くぐり間くぐり」
(Sato Kengo solo exhibition -Passing Under / Under Passing-)
2024.11.22 fri - 12.1 sun
ギャラリー・ときの忘れもの
東京都文京区本駒込5-4-1 LAS CASAS